オンライン資格確認導入の小ネタ

少しでも役立てば幸いです

WebORCAと、オンライン資格確認について

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WebORCAの使い勝手の改善について

WebORCAは高速で動くのですが、ここで問題なのは「カナの半角・全角が自動で切り替わらない」という動作でした。非常に操作性が悪く、困っておりましたところ、スカイエスエイッチの長谷川様から、情報を頂きました。(私が一番信頼しているベンダーさんです)その内容は、以下のような物でした。

https://www.orca.med.or.jp/receipt/download/jammy/jammy_install_52.html#ubuntu-input

の中程の説明にある、別タブでORCAMOクラウド拡張の画面から「オンプレサーバーのIPアドレスを指定する」を有効にし、サーバのIPを入力後「完了」を押下するという物です。これで、見違えるような動作をするようになります。説明にはWindowsでは行わなくて良いとありますが、行わないとダメだという事です。なお、クライアント端末、全てで設定を行ってください。

オンライン資格確認について

医師会を通じて「マイナンバーカードを目視確認で使う」という通知が来ました。こちらになります。これは事実上「顔認証を機械でやらなくて良い」という言ってるような物です。説明の最後に「顔認証リーダーで、マイナンバーカードを読み込ませる」とありますが、汎用リーダーで全く問題有りません。顔認証をするリーダーは「リーダーを作っているメーカーへの救済策」であったと疑われても仕方がない、グズグズっぷりであると思います。

先日、初めてマイナンバーカードで受診される方が来院されましたが、機械を切り替えたりする関係で、お待たせしてしまいました。この方の場合も「暗証番号と、目視確認」だけで、ORCAにデーターが無事に送られております。設定と操作に関しては、こちらをご覧下さい。

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WebORCAとオン資(2023年5月7日 追記あり)

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WebORCAとは

WebORCAというのは、インターネット経由で無いと操作できないという訳ではありません。

「Webブラウザ(Chrome)で動作するORCA」

の事であり、クラウド版と、オンプレミス版(院内にサーバーを設置する)があります。説明書通りに導入すれば、インストールは本当に簡単です。(Debian Sarge/Etchの頃とは比較になりません)データーの移行も(慣れていれば)容易に行えます。今まではJavaで動作をしていましたが、ブラウザベースとなりますので、非常に高速に動作します。ただWebブラウザならではの問題も有るので、多少の慣れは必要です。特別なソフトを導入せずに動きますので、ORCAサーバー側で使うことを考えなければ、Ubuntuの日本語入力設定などは行わなくても動作します。

以前の物は「同時に同じ人を操作出来ないようにするための縛り」が大変にキツく、情報削除をしないと、操作が出来なくなるケースもありましたが、その点も緩和されて使いやすくなっています。

使い勝手の違うところもあります。日本語入力モードが少々変わっています。「今までは、自動全半角に切り替わっていたところが、切り替わらなくなった」場面に遭遇する事が少なくなく、その点は注意が必要です。

WebORCAとオン資

WebORCAは、元々オン資がある事を前提に作られていますので、以前のように「後付けでソフトを導入する」という手間はありません。(オン資端末につなぐための設定は必要ですし、ツールのインストールは必要です)確認動作も非常に素早く行われます。Windows10IOTでの接続は、問題なく接続出来たのですが、Windows11は当初接続が出来ませんでした。ところが、操作をしているうちに、なぜか突然接続が出来るようになりました。理由はよく分かりません(汗)設定は殆ど変えていないのですが、唯一変更したのは「C:¥OQSディレクトリも(他のfaceディレクトリなどと同じように)共有ファイルとして登録した」事ぐらいですが、これが効果があったかどうかは分かりません。同じような経験をされている方は、試してみてください。いずれにせよ、オン資の接続は格段に簡単になったと言って良いでしょう。

WebORCAを使う時に設定しておきたいこと

「これはやっておいた方が良い」という設定をご紹介します。

1:Chrome起動時にORCAが立ち上がるようにする

上記のように「設定」>「起動時」にORCAが立ち上がる設定をしておきます。

2:ホーム画面を押すと、ログイン画面に戻るようにしておく

時にはORCAが反応しなくなってしまう事もありますので、その時の対策として「ホームボタンを押すとログイン画面に戻る」設定をしておきましょう。ついでに、ブックマークバーを消去して、表示範囲を広げる方法も書いておきます。

3:CDなどで提出する場合のセッティング

「ORCAのインストールマニュアル」の中で「クライアント環境の構築」という章があります。この中で「4. GoogleChromeの追加設定をおこないます」の(2)ダウンロード設定は、CD提出の場合に混乱を招く可能性があります。ここでは「ダウンロード前に各ファイルの保存先を確認する:OFFに設定」とありますが、OFFにすると、CDのイメージファイルを作成するときに、保存場所を聞いてくれなくなります。

国保と社保のデーターを、別々のクライアントの場所に保存するケースでは

「ダウンロード前に各ファイルの保存先を確認する:ONに設定」

する必要がありますので注意してください。

4:アイコンを変更

起動するのがChromeではわかりづらいと思いますので、専用のアイコンをつくりました。Windows版のみですが、ご自由にお使いください。

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ORCAが、WebORCAに変更になる為の出費があるかもしれません(5月2日:追記・訂正)

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ORCAを扱うレセコン会社の中には、正しい説明をしてない業者もあります。以前、当医師会で説明会を行った時にも「更新のコストがかからないので安価」などと売り込んでおり、後にOSの変更(DebianからUbuntu)の時に、大金を請求されて揉めたという話も聞いております。予め、問い合わせをしておくなどしておかれると良いかと思います。

ORCAには、オンプレミス版とクラウド版があります。

オンプレミス版(クラウド版と違い、自院にORCAを設置するシステム)の場合は、現在はJavaというソフトの上で操作をしているのですが、これがインターネットブラウザ経由の物に変更になります。詳しくは、こちらをご覧ください。さて、このWebORCAオンプレミス版は、今後はUbuntu22.04で統一され、今までのORCAのOSは、順次使えなくなります。こちらをご覧ください。これに伴いまして「OSの入れ替え・レセコンソフトのインストール・機械のリプレース」などで、出費を迫られる可能性があります。オン資の設定なども構築しなおす必要もあるでしょうから、その費用が発生するかもしれません。操作が多少変わるかもしれず、その為のレクチャー費用が発生する可能性も無いとはいえません。

オン資とWebORCAとの連携について

ロードマップや、関係者からの話によりますと、2023年3月を目標にWebORCAを開発しているという事です。(追記:4月時点で正式リリースされております)OSの変更や、ソフトウエアの変更などに伴いまして「オン資との連携」も変わってくる可能性があります。今のところ、Windows11Proとの連携が、あまりうまくいっていない状況なのですが、OSが変更になるという事で、現在は調査を中止しています。新しいORCAが出ても、安定するのに一ヶ月以上を要することが多いので、当面はレセコンとの連携については、これ以上の深掘りは止めておこうと思っております。実際に運用が出来るようになってから、またご報告をしたいと思います。

追記:5月時点で、ORCA側の設定を調整しないまま、Windows11を使った予備のオン資端末に接続することが出来るようになりました。次の記事で、フォローしてあります。

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予備機を「Windows11 Pro」で作成する

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なぜ予備機を作るのか

マイナンバーカードが保険証に全面的に変わってしまった場合には、システムがダウンすることは「保険診療が出来なくなる」事を意味します。バックアップのディスクを作っていたとしても、パソコンそのものが故障をしてしまう事もあるでしょう。そこで、バックアップの為のマシンを「安価」に作ることにしました。あくまでも予備機ですから「できるだけ安価」に作ることにします。

どんな機械を選ぶのか

予備機という事で、あまり高スペックな物は必要ありません。オンライン資格確認が開始になった当初と違い「Windows 11 Pro」の正式対応が発表されています。そこで、次のような物を選択してみました。

パソコンは安価なWindows 11 Pro 中古パソコン

内蔵ハードディスクは、256Gあれば十分。SSDに交換して、ハードディスクは故障の時の予備ディスクにまわす。中古パソコンショップのSSDは、二級品や中古が多いので「新品の信頼できる」物を購入する。

という事で、以下のマシンを選択しました。約1万7千円というところです。下記は実際に購入した品です。予備機は、殆ど使わない訳ですから安くても動けば良いんです。

中古品にインストールをする前の注意

新品を購入した場合には、この項目は飛ばして構いません。

中古品の問題点

中古品の場合には消耗部品で有るディスクを、新品に変更した方が良いかと思います。新品SSDに変更するのがお勧めです。

不要なソフトがインストールされていることが有ります。場合によっては、悪さをする事があります。オン資に不要なソフトは消してしまいましょう。

管理者のアカウントが、すでに設定されている場合があります。

これらを解決するには「OSの再インストール(修復セットアップ)」「アプリケーションの初期化(消去)をしてから、作業をすると良いでしょう。

インストールをします

○最初に「インストール開始前にダウンロードしておいた方が良いソフト」を再度ご紹介いたします。

MiniTool ShadowMaker Free(バックアップを取るときなどに便利です)

AOMEI Partition Assistant Standard(ディスクのパーテーションを作り直す事が出来ます)

○もしも、ハードディスクをSSDに交換したい時は、ディスククローンツールなどを導入し、SSDに取り替えてからインストールをすると良いでしょう。過去記事を参考にして見てください。

システムのバックアップを取る方法(追記あり)

バックアップ時のトラブル対応(追記あり)

容量の小さいディスクにバックアップを取る(追記あり)

○電子署名や各種の設定ファイルは、メーカーに頼んで導入をした時には、そこから貰う必要があります。実際のインストールは、こちらにある説明書の中から、以下の物を参考にしながら行います。これ以外にも、必要なセットアップは行ってください。数字や文字は、参考資料から「マウスで範囲指定をして、貼り付ける」だけで大丈夫なところが殆どです。

オンライン資格確認等システム接続ガイド(IP-VPN接続方式)

医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)【Windows11】

連携アプリケーション導入手順書

○「配信アプリケーションをインストールする」の所で「オンライン資格確認配信アプリケーション管理ツールで、設定を変更して、配信の拠点を変更する」という記載があります。ここは、その直前の文章に書いて有るとおり「特定のケースではクラウド配信。そうでないときは配信拠点(推奨)」となります。例えばNTT東日本で回線の場合は「配信拠点(推奨)」を選んでおく必要があります。

レセコン(ORCA)との連携が出来ないトラブルが発生

オン資の端末が接続出来ており、レセコンとのファイル共有が出来ているのに「データー取り込みに失敗して連携が出来ない」というトラブルが発生しました。説明書にも(その時には)対応の記載がありませんでした。これに関しましては、別の記事として経過を書きたいと思います。

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容量の小さいディスクにバックアップを取る(追記あり)

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システムが使っている容量は50Gも無い

オン資のシステムは、非常に単純なものの為、ディスクの使用量は50G以下となっていました。ですので、バックアップも128G位のSSDでも、本来は十分な容量となります。

用意するソフトウエア

フリーのシステムクローンのソフト「MiniTool ShadowMaker Free」を使いました。以前は、別のソフトもあったらしいのですが、今では有料になっていたため、こちらを使っています。

MiniTool ShadowMaker Free

インストールは、ネット接続が必要になりますので、予めインストールしておくか「非常時には、USB接続のLANアダプタ」を参考にして、ダウンロードします。

用意するハード

新しくシステムを入れるディスク

外付けディスクケース

移行先のディスクのフォーマット

まずディスクが認識できるかどうかを確かめ、フォーマットをします。ディスクを、外付けケースにいれて、Windowsマシンと接続します。

デユプリケーターを、外付けディスクとして使う事もできますが「大きすぎる」という事と、他社製品などで「外付けディスクとして使っていたら、ディスクが損傷した」という話も聞いていたため、こちらを使っています。

これで、パソコンに認識されている場合は、一度NTFSフォーマットをしましょう。こちらを参考にしてください。

ここで、もし「バックアップ先のディスク」にEFIという領域が残っていた時には、バックアップ時のトラブル対応を参考に、EFIを領域をクリアしてから、フォーマットしてください。

実際のバックアップ方法

バックアップ先となる「外付けディスクを接続します」

MiniTool ShadowMaker Freeを起動します。

クリックします

起動画面です

「Tools」を選んでから「Clone Disk」を選択します

コピー元(オン資システム)を選択します。選択が終わったら[Next]を押します。

コピー先(USB外付けディスク)を選択します。コピー元と、コピー先は、絶対に間違えないでください。確認できたらStartを押します。

これでバックアップが取れています。ディスクを入れ替えて起動してみてください。

追記:VSSスナップショットのエラーが出る場合

MiniTool ShadowMaker Freeで「VSSスナップショット」のエラーが出る事があります。これは「コピー先のディスク」容量に、あまりに余裕が無い時などに出るようです。あまりに小さなディスクですと、コピーは出来ないのですが、次のような方法を試してみるのも1つの手でしょう。

システムの入っているCドライブに、空きが沢山ある時は「容量を減らす」事で、コピー先のディスク容量を減らすことが出来る様です。

AOMEI Partition Assistant Standardを使って、パーテーションを小さくします。あまり小さくしすぎると、動作が不安定になってしまうと思うので「使用ディスクが50%くらいになる」程度までは大丈夫ではないかと思います。方法はこちらをご覧ください。

これでもダメな時は、ディスクを大きめの容量の物に変えましょう。

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バックアップ時のトラブル対応(追記あり)

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EFIのエラーが出て動かなくなる

問題点:バックアップのディスクを再利用する場合には、1つ大きな問題があります。それは「EFI」という物です。これは、Windowsのブートをする領域に書き込まれるデーターなのですが、デュプリケーターでコピーしてもEFI領域のデーターが残ってしまう事があるのです。そういうケースでは、起動時に「windows.efiにエラーがある」と言われて、起動できません。こうなると、色々な復旧を試みてもだめなのです。

対策:こちらの記事のように「diskpart」を使い「clean」すると、ディスクがまっさらになります。これでも消えないときは、さらに突っ込んでEFIを削除する必要があるかもしれません。動画がありますので、参考にしてください。

EFIシステムパーティションの削除方法

これで削除した後に、また「clean」を実行してみて下さい。この後で、コピーを実行してみましょう。

(追記:これでもうまく行かないケースがあります。更に検証中です>SSDの不良だったようです)

買ったディスクの容量が小さかった

問題点:同じ「1T表記」のSSDディスクを購入しても、メーカーが違うと容量に違いが有るケースに遭遇します。同じ容量のディスクを買ったはずなのに……良く調べると「最初に使っていたディスクは約950G。新しく購入したものは約930G」という事がありました。この場合「ハードディスクデュプリケーター」は使用できません。

対策:ソフトウェアでバックアップを取ります。容量の小さいディスクにバックアップを取るを参考にしてください。

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「汎用とカメラ付き」リーダーを切り替えるために

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オン資では「汎用リーダー」「カメラ付きリーダー」の同時接続は出来ないのです。いちいち差し替えるのでは面倒です。そこで「切り替え機」を使っての接続が出来ないかどうか、試してみることにしました。

USBハブを使う方法は「ダメ」

USBハブに、スイッチがついている物があります。これを使っての切り替えになります。比較的入手しやすい機器です。

USB端末をON/OFFをするスイッチがついている物です。このハブの場合には、ACアダプターでの給電もされているタイプです。当院のリーダーは、キヤノン製のHi-CARAです。この機器の場合は、メーカーが公式に「ハブ経由の接続は、動作保証をしない」と書いているので、この方式は採れないのです。(こちらのQA一覧に書いてあります)

USB切り替え機を使う

USBを共用・切り替えするスイッチというのがあります。これですと「どちらか片方しか使えない」という事になるので、今回の用途には便利であると思います。難点は「種類が限られるのと、似たような機器でも使えるものと、使えないものが有る」という事です。

似たようなスイッチですが、コネクタに大きな違いがあります。

分枝先がtype Aなのか、Bなのかで違うのです。少し考えると解るのですが、写真の2のスイッチは、今回は使う事が出来ません。国産メーカーでは、2のタイプばかりで、1の様なタイプは見当たりませんでした。(探し方が悪いのかもしれませんが……)

また、1の切り替え機の場合「TypeAオス<>TYPEAオス」という、ちょっと変わったケーブルが必要になります。(こちらは、通販などで見かけます)

これを使って、機器の切り替えが出来るかどうか試してみました。結果としては、ORCAと連動して、ちゃんと動作をしています。ただし、使い方に少し癖があります。

汎用リーダーの場合には、Edgeからの読み込みとなる。ダウンロードするという手間がある

カメラ付きの物は、Edgeを介さなくても、顔認証だけでORCAの登録画面にデーターが自動で送られている。

この様な結果になりました。あまり高価な切り替え機を買う必要は無いと思いますが、ポイントが貯まった時に、アマゾンなどで購入するのも悪くないでしょう。本当は、下記の様な物が欲しいのですが……見当たりません。

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Hi-CARAがパスワード絡みで動作せず

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当院で経験した「一度動作を確認したオン資のカメラ端末」が、動作しなくなるというトラブルが生じました。基本的に自分で設定をいじらなければ、問題は無いのですが、セキュリティの問題などで「顔認証端末のパスワードを変更した時」に生じた問題です。

顔認証パスワードの変更を行いたい時

オン資で「顔認証用アカウント(F0で始まるアカウント)」でログインした後に、パスワードを変更することが出来ます。この時は「古いパスワード」「新しいパスワード」を入力することで変更できます。新しいパスワードは、ダウンロード・メール確認などは、有りません。「パスワードを予め決めておき、メモ帳などで記載。これをコピーして入力する」などの方法を取った方が安全だと思います。

顔認証パスワードを忘れてしまった時

顔認証パスワードを忘れてしまった時には、管理者でログインして「パスワードをリセット」する事ができます。システム側からパスワードが発行されますので、必ず「ダウンロード」ボタンを押しておきましょう。

顔認証アカウントを削除すると、再発行は?

顔認証アカウントに限らず、管理者でログインして、アカウントを削除することは出来ます。後述するトラブルの対応の為に、一度アカウントを削除した事があるのですが「以前作ったアカウントを、再度指定する事」が出来ないのには注意が必要です。例を挙げて説明します。

「F00」というアカウントを持っていたが、これを消去したいとする

管理者でログインして、アカウントを削除する

再度、新しいアカウントを取得する時に「F00」というアカウントを再度使おうと思うと「直前に使ったアカウントです」と出て、登録できない

「F01」など別のアカウントを使えば、再登録する事が出来る

アカウントを変更した時のHI-CARAの設定

HI-CARAは「オン資端末の電源を入れただけで、接続ソフトウエアが起動する」様になっています。これが、顔認証パスワードを変更した後に「トラブルを起こす事」があるのです。接続をする時の、ソフトウエア「顔認証付きカードリーダー管理アプリケーション」(以下「認証アプリ」と略します)を、もういちど思い出してみましょう。ユーザIDとパスワードを記載するところがありましたね。顔認証アカウントの設定を変更したら、直ちにこれを変更しないとダメなのです。

当院では、うっかり「直後に設定」し忘れました。そうすると、Hi-CARAがエラーで止まってしまうのです。これを数回繰り返すと「顔認証アカウント」自身がロックされてしまい、接続が出来なくなってしまうのです。細かい説明は、こちらに有ります。でも、これ読むのは大変なのです。これ以降は、トラブルの連続でした。

パスワードのリセットを行った後で、認証アプリで設定を作り直すも「機器のIDがダブっている」というエラーで止まる。アプリで設定変更はダメ、削除後に再度設定してもダメでした。

「認証アプリ」など、ソフトウエアなど一式を削除。再度インストールするも、IDのダブりで止まってしまう。

新しい顔認証IDを作って、パスワード設定をするも、同じエラーで止まる。

結局の所、バックアップをとってあったシステムでの復旧をする事になりました。(バックアップは重要です

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非常時には、USB接続のLANアダプタ

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インストール後に「ソフトウェアを追加したい」

セキュリティの関係から好ましくはありませんが「オン資のインストールした後に、新たにソフトウエアを追加したい」という時が、どうしてもあります。他のパソコンから、インストールのソフトを持ってきて、追加できれば良いのですが「最近のソフトは、ネット接続しないとインストール出来ない」というケースがあります。こんな時に、パソコンの設定をいじらなくても、簡単に接続できるのが「USB接続のLANアダプタ」です。「無線LANアダプタ」を追加接続する手もありますが「無線LANが使える環境」が必要ですし、無線接続にパスワード入力が必要など、少々面倒になります。このため、面倒くさい方はUSB接続のLANアダプタが簡単です。幸い家庭用ゲーム機などでも需要があるため、この手の商品はたくさん出回っています。使わなくなったら、家庭用ゲーム機に使ってしまうのも良いでしょう(笑)

どんなLANアダプタなのか

我が家のものは、かなり昔に買って家に転がっていた物です。

最近はNitendo Switchというゲーム機でも「無線ではなく有線接続でゲームがしたい」という人のために、多くのアダプターが出ています。Windowsで「ドライバー無しで接続できる」物なら、なんでも大丈夫な気がします。上記のアダプターも、接続しただけで認識されました。

どこにでも接続出来るのか?

オン資の標準ブラウザ「Edge」では、このアダプターを接続しても、自由にインターネット閲覧することはできません。別のブラウザを入れても、ネットサーフィンは出来ません。

どのソフトウエアでも、これを使えばインストール出来るわけでもありません。例えばfirefoxはダメで、chromeには使えます。

インストールするソフトは慎重に選ばないと、ウイルス感染の危険があります。

使い方

USBコネクタに差し込みます。特にドライバーは必要ない事が多いでしょう。そして、オン資のパソコンに繋がっているLANケーブルを引っこ抜いて、これに差し替えるのが、一番簡単でしょう。

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Hi-CARAと汎用カードリーダー、どっちを使う?

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実は、汎用カードリーダーと、カメラ付きリーダーでは、一長一短あります。基本的には、どちらかしか使う事ができませんので、よく考えて選択しましょう。

汎用カードリーダーは持っていた方が良い

カメラ付きリーダーを使って解ったことは「汎用カードリーダーは持っておいた方が良い」という事でした。あくまでも機械が正常に作動することだけを考えて作られたオンライン資格確認システム。高齢者・認知症患者さん・知的障害のある人も多く来院するのが、医療機関である事を考えていないのです。もしもカメラ付きリーダーしか無い場合で、マイナンバーカード受診をした時の事を考えてみましょう。

カメラ付きリーダーで顔認証をします

顔認証が上手くいかない時には、暗証番号入力が必要になります

暗証番号も忘れてしまっている場合に、Hi-CALAでは「目視確認」が出来ません

つまり「顔認識が上手く行かず、暗証番号を忘れている場合で、マイナカードだけで受診をされるケースでは、カメラ付きリーダーだけでは対処出来ない」のです。なぜ最初から、国は汎用カードリーダーも含めて配布しなかったのでしょうか?

実際には「どちらか片方」しか使えない

現在のオンライン資格システムでは、一台の確認端末で「カメラ付き」「汎用」の両方のリーダーを、同時に接続することは出来ません。使い分けが必要という事になります。(後で、解決方法が無いかどうか検討をする予定です)

手軽さでは、汎用リーダーの方が優れています

汎用カードリーダーは、狭いスペースで使う事が出来る

コンセントが不要な分、コードの取り回しなども楽である

カメラ付きリーダーでは、マインナンバーカードをケースに入れたままでは本人確認は出来ません。汎用リーダーでは、カードケースに入れたままでも本人確認は可能

確認方法は、カメラ付きリーダーが優れています

当院で使用しているORCAとの連携について、お話をいたします。

Hi-CARAの場合

パソコンの電源さえ入れれば、確認のためのブラウザを立ち上げなくても、自動で確認をする事が出来ます

汎用カードーリーダーの場合

確認のためには、いくつもの手順を踏まなくてはなりません。

確認のためのブラウザを立ちあげる必要があります。

マイナンバーカードの確認画面から、カードを読み込みます

「ダウンロード」ボタンを押したのち、右上にある「保存する」ボタンを押す必要があります

本人確認の安全性に関しては、カメラ付きリーダーが一歩リード

一番安全性が低いのは「汎用リーダーでの目視確認のみで、暗証番号入力を行わない」ケースです。「他人のマイナンバーカードに、自分の写真を巧妙に貼り付けてごまかす」という方法があります。外来の受付は「写真が貼り付けてあるなどの加工がされていないかどうか」を確認する必要があると言えます。

「汎用リーダーで暗証番号」というのは、実はカメラ付きリーダーで「顔認証が出来ない時と同じ」で、クレジットカードと同じ方式ですので、実用的と言えるでしょう。

カメラ付きリーダーの本人確認が、どの程度なのか下記の様に簡単に検証してみましたが、割と本人認証の安全性は高いようです。

「マイナンバーカードの画像部分に、他人の写真を貼り付ける。カメラに向けて、印刷された顔写真を向けてみる」→認識されず

「マイナンバーカードに印刷された顔写真をスキャンして印刷。この紙を、カメラにかざしてみる」→認識されず

どちらを選択するのか……

さて、どちらのシステムを採用するのかは、考えどころです。正直な所、使い分けと成るのでしょう。

かかりつけの患者さんが多い医療機関では、殆どが「顔パス」でしょう。カメラを使う必要がありませんので、汎用リーダーで、目視確認で良いでしょう。時に来る新患さんだけ、暗証番号入力で対応し、暗証番号を忘れた方はカメラを使うか、目視確認となります。

新患が多く、スペースに余裕がある人は、確認のための作業がいらない「カメラ付き」のものが良いでしょう。顔が読み込めない時には、暗証番号入力という事になります。暗証番号を忘れてしまっている時には、汎用リーダーを使う事になります。

これからの機械に期待するもの

カメラ付きリーダーを実際に使ってみて「馬鹿だな」と思うのは「取り込みに失敗した時のことを考えた作りになっていない」ことです。リーダーの買い替えには、国はお金を出しません。製造メーカーは、10万円以上するリーダーの買い替え需要を見越していると思います。酷い話であると思いますが……

カメラ付きリーダーにも、目視だけで確認出来るモードを付ければ、一台で作業を全部完結することが出来たが、そうはなっていない。

携帯電話のように、背面にもサブディスプレイが付いていて切り替えられれば、事務員が顔写真を撮影する事が出来たはずです。

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