オンライン資格確認導入の小ネタ

少しでも役立てば幸いです

光回線を乗り換える

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当院では「オンライン資格確認」導入時は、フレッツ光を使用していました。(NTT系回線を使わないとシステムが使えないというのは、あまりに独占的という気はしております)プロバイダはBBエキサイトと使用していました。先日「NTTの割引がなくなるので、エキサイト光に乗り換えないでしょうか。特別な再設定をしなくて、そのまま乗り換えられます」という連絡が参りました。値上げについては、こちらをご覧ください。

この時に確認したのは、以下の点です。

IPV6を、このままの設定で使うことができるのかどうか

NTTの利用者番号を、資格確認システムの申請に使っている。これは変更されないのか

BBエキサイトからは、問題ないという返事をいただきました、利用者番号もCAで始まるものの場合には問題が無いという事でした。元々、エキサイト光は「NTTのコラボモデル」です。詳しい説明は、こちらをご覧いただくとわかるでしょう。エキサイト光の担当者は、大変に丁寧でした。

乗り換えには「NTT東日本から【転用承諾番号】を取得」が必要になります。この番号を得るためには、NTTとの契約時の資料があれば、それを手元に置いておくとよいでしょう。

切り替えの後は、どうだったのか

設定は何もしていませんが、無事に動作をしております。速度なども、今までとは変わっておりません。光コラボの場合には、その他の会社であっても乗り換えが出来るかもしれません。その場合には、担当の方に、よく相談をしてみてください。

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オンライン資格確認関係補助金申請について

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9月末日までにと言う事で、こちらの申請を行ってみました。詳しい事は、こちらに説明があるとの事でした。申請書類の部分を、PDFファイルで書いてあるようなのですが、そのファイルのダウンロードがうまく出来ませんでした。問い合わせをしたところ

https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/download/post-11.html#shinsei_04

こちらのリンクから書類をダウンロードしてくださいとの事でした。正直なところ、ポータルサイトの出来が良いとは言えず、ファイルのありかが解らず苦労しました。当院の場合、導入委託はしていないのですが、自分でONU申請をしているので「自分で自分に委託した」という形をとって、書類申請をしました。果たして、どの金額まで認められるのか解りませんが……

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オンライン資格確認の限界

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オンライン資格確認が実態を表していない

オンライン資格確認は「リアルタイム」に保険の現状を表しているわけでは有りません。「新しい保険証が交付(配布されている)のにもかかわらず、資格確認システムで更新されていない」事も、度々経験します。実際に「公布日以降なのに、旧証が有効である。オン資システムに登録されると、遡りで有効期限が変わる」という、後出しジャンケンのような事は、結構頻繁に経験します。「来院時は資格が有効だったのに、後日無効になっていた」という事がある点は、今までの保険証と変わりがありません。

オンライン資格確認に対応していない保険がある(令和5年2月現在)

当院で経験したのは「協会けんぽの、日雇い保険」のケースです。少数の、かなり特殊な保険です。令和5年3月1日現在では、オン資に対応しておりません。

紙の保険証で、印が押してある期間だけが有効になる

全国健康保険協会に電話をしても、正確な有効期間が分からない事もある(保険料の振込先がココではないので、迅速な対応が出来ていない事がある)

オンライン資格確認システムでは、取り扱い出来ない保険となっている(保険協会の担当者にも、確認しました)ので「該当なし」などのエラーとなってしまう。

オンライン資格確認が強制なのに「対応できない保険がある」というのは、あまりにお粗末です。

結局は保険証が「頼り」

オン資システムがあっても、それがリアルタイムに反映されていない事・対応できない保険がある現状では、怪しいと思った保険証は、患者さんの同意をとった上で「コピーを取る」という、従来と同じ対応が必要ではないかと思います。マイナンバーだけで、保険証を廃止した場合には、この対応をしっかりして頂かないと、実際に運用は困難です。

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予備機を「Windows11 Pro」で作成する

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なぜ予備機を作るのか

マイナンバーカードが保険証に全面的に変わってしまった場合には、システムがダウンすることは「保険診療が出来なくなる」事を意味します。バックアップのディスクを作っていたとしても、パソコンそのものが故障をしてしまう事もあるでしょう。そこで、バックアップの為のマシンを「安価」に作ることにしました。あくまでも予備機ですから「できるだけ安価」に作ることにします。

どんな機械を選ぶのか

予備機という事で、あまり高スペックな物は必要ありません。オンライン資格確認が開始になった当初と違い「Windows 11 Pro」の正式対応が発表されています。そこで、次のような物を選択してみました。

パソコンは安価なWindows 11 Pro 中古パソコン

内蔵ハードディスクは、256Gあれば十分。SSDに交換して、ハードディスクは故障の時の予備ディスクにまわす。中古パソコンショップのSSDは、二級品や中古が多いので「新品の信頼できる」物を購入する。

という事で、以下のマシンを選択しました。約1万7千円というところです。下記は実際に購入した品です。予備機は、殆ど使わない訳ですから安くても動けば良いんです。

中古品にインストールをする前の注意

新品を購入した場合には、この項目は飛ばして構いません。

中古品の問題点

中古品の場合には消耗部品で有るディスクを、新品に変更した方が良いかと思います。新品SSDに変更するのがお勧めです。

不要なソフトがインストールされていることが有ります。場合によっては、悪さをする事があります。オン資に不要なソフトは消してしまいましょう。

管理者のアカウントが、すでに設定されている場合があります。

これらを解決するには「OSの再インストール(修復セットアップ)」「アプリケーションの初期化(消去)をしてから、作業をすると良いでしょう。

インストールをします

○最初に「インストール開始前にダウンロードしておいた方が良いソフト」を再度ご紹介いたします。

MiniTool ShadowMaker Free(バックアップを取るときなどに便利です)

AOMEI Partition Assistant Standard(ディスクのパーテーションを作り直す事が出来ます)

○もしも、ハードディスクをSSDに交換したい時は、ディスククローンツールなどを導入し、SSDに取り替えてからインストールをすると良いでしょう。過去記事を参考にして見てください。

システムのバックアップを取る方法(追記あり)

バックアップ時のトラブル対応(追記あり)

容量の小さいディスクにバックアップを取る(追記あり)

○電子署名や各種の設定ファイルは、メーカーに頼んで導入をした時には、そこから貰う必要があります。実際のインストールは、こちらにある説明書の中から、以下の物を参考にしながら行います。これ以外にも、必要なセットアップは行ってください。数字や文字は、参考資料から「マウスで範囲指定をして、貼り付ける」だけで大丈夫なところが殆どです。

オンライン資格確認等システム接続ガイド(IP-VPN接続方式)

医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)【Windows11】

連携アプリケーション導入手順書

○「配信アプリケーションをインストールする」の所で「オンライン資格確認配信アプリケーション管理ツールで、設定を変更して、配信の拠点を変更する」という記載があります。ここは、その直前の文章に書いて有るとおり「特定のケースではクラウド配信。そうでないときは配信拠点(推奨)」となります。例えばNTT東日本で回線の場合は「配信拠点(推奨)」を選んでおく必要があります。

レセコン(ORCA)との連携が出来ないトラブルが発生

オン資の端末が接続出来ており、レセコンとのファイル共有が出来ているのに「データー取り込みに失敗して連携が出来ない」というトラブルが発生しました。説明書にも(その時には)対応の記載がありませんでした。これに関しましては、別の記事として経過を書きたいと思います。

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非常時には、USB接続のLANアダプタ

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インストール後に「ソフトウェアを追加したい」

セキュリティの関係から好ましくはありませんが「オン資のインストールした後に、新たにソフトウエアを追加したい」という時が、どうしてもあります。他のパソコンから、インストールのソフトを持ってきて、追加できれば良いのですが「最近のソフトは、ネット接続しないとインストール出来ない」というケースがあります。こんな時に、パソコンの設定をいじらなくても、簡単に接続できるのが「USB接続のLANアダプタ」です。「無線LANアダプタ」を追加接続する手もありますが「無線LANが使える環境」が必要ですし、無線接続にパスワード入力が必要など、少々面倒になります。このため、面倒くさい方はUSB接続のLANアダプタが簡単です。幸い家庭用ゲーム機などでも需要があるため、この手の商品はたくさん出回っています。使わなくなったら、家庭用ゲーム機に使ってしまうのも良いでしょう(笑)

どんなLANアダプタなのか

我が家のものは、かなり昔に買って家に転がっていた物です。

最近はNitendo Switchというゲーム機でも「無線ではなく有線接続でゲームがしたい」という人のために、多くのアダプターが出ています。Windowsで「ドライバー無しで接続できる」物なら、なんでも大丈夫な気がします。上記のアダプターも、接続しただけで認識されました。

どこにでも接続出来るのか?

オン資の標準ブラウザ「Edge」では、このアダプターを接続しても、自由にインターネット閲覧することはできません。別のブラウザを入れても、ネットサーフィンは出来ません。

どのソフトウエアでも、これを使えばインストール出来るわけでもありません。例えばfirefoxはダメで、chromeには使えます。

インストールするソフトは慎重に選ばないと、ウイルス感染の危険があります。

使い方

USBコネクタに差し込みます。特にドライバーは必要ない事が多いでしょう。そして、オン資のパソコンに繋がっているLANケーブルを引っこ抜いて、これに差し替えるのが、一番簡単でしょう。

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キャノン製マイナンバーカードリーダー「Hi-CARA」の導入

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必要な資料とドライバー

下記のリンクから、ソフトウェア1つ・マニュアル2つをダウンロードします。

「Hi-CARAダウンロード」

インストール時の注意

「顔認証付きカードリーダーHi-CARA セットアップマニュアル」を見ながら「顔認証付きカードリーダー管理アプリケーション」をインストールします。この時に、こちらの様に「WindowsによってPCが保護されました」というエラーが出る事があります。記事の通り「詳細情報」をクリックした後で「実行」ボタンを押して、インストールを許可してください。

「顔認証付きカードリーダー管理アプリ」の起動

マニュアルに従ってインストールをした後「顔認証付きカードリーダー管理アプリ」を起動します。ここで戸惑うのは、カードリーダーの名前が「Hi-CARA」になっておらず、Sonyのカードリーダーの名前になっているのです。

これは、おそらく「カードリーダー部分はSONYのカードリーダーを流用している」という事なのでしょう。ですので、表示されている物を選択して、マニュアルに従って設定しましょう。「ユーザーID」「パスワード」は、こちらの記事の様に「認証システム」の管理者でログインして設定した「顔認証用」アカウントを使います。

これで、接続状態が「接続」に変われば、それだけで設定は終了です。パソコンを再起動すると、それだけで資格確認が出来るのですが、次の設定をしておきましょう。

「顔認証付きカードリーダー管理アプリ」を最小化して起動する

一度インストールすると、再起動時には自動的に「顔認証付きカードリーダー管理アプリ」が起動されるようになります。実際には画面上に、ソフトウエアのウインドウが出てしまい、邪魔なのです。そこで、次のような設定をします。

「ウインドウズキー」を押しながら「R」キーを押すと、入力する窓が開きます。

開いた窓に「shell:startup」と入力します。

スタートアップディレクトリが開きますので、その中の「顔認証付きカードリーダー管理アプリ」を選択して、右ボタンを押します。

画面上から、プロパティを選択して「実行時の大きさ」を「最小化」に設定します。

「OK」を押します。これで、次回起動時に画面上に、カードリーダー管理アプリが大きく表示されなくなります。

ついでに起動時の設定を……

このスタートアップフォルダに、アプリのショートカットを入れておくと、起動時に自動的にアプリケーションを起動してくれます。ですので、資格確認のためのEdgeのショートカットを放り込んでおきますと、パソコン起動時に自動で「資格確認システム」が立ち上がることになります。

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キャノン製Hi-CARAと汎用カードリーダーの大きさ比較

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いい加減待ちくたびれた頃に、申し込んでいた「カメラ付きマイナンバーカードリーダー」が届きました。今回は、この機器の接続・ならびに特徴について、まとめます。Hi-CARAは比較的小さなリーダーと言われていますが、どれくらいの大きさなのでしょうか?汎用リーダーとの比較をしてみましょう。

まずは全体像から。

かなり大きい上に、USBと電源ケーブルが長いのがわかります。カメラは取り外しはできるというものの、ケーブル類は「しっぽ」のように付きまといますし、コード類はちゃんとしないとゴチャゴチャとなってしまうでしょう。パソリのシンプルさが分かります。

奥行は、思ったよりも小さいようです。

圧倒的に違うのは、パソリの薄さです。片手で持てる大きさと薄さ。予備機として置いておいても場所を取りません。

次の記事から、導入についてのコツを書いてゆきます。

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汎用カードーリーダーの導入について

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カードリーダーの種類について

国から来るリーダーが故障したり、使えなくなった時の為の予備機としても、オススメします。汎用カードリーダーには「接触式」「非接触式」があります。

非接触式のものは、交通系ICカードなどの様に「タッチで読み取る」ものです。一方接触式は、クレジットカードの読み取り機のように「差し込んで読み取る」ものです。接触式は安価ですが、使い勝手は非接触式の方に軍配が上がります。「マイナンバーカードの保険証対応」という製品なら大丈夫だと思います。ただし、マイナンバーカードの保険証に対応していても、電子処方箋などの「医師資格証」に対応していないリーダーもあります。

医師資格証などを同時に利用されたい方の場合(電子処方箋など)

日本医師会の「医師資格証」を使いたい場合のリーダーは、下記の通りです。

https://www.jmaca.med.or.jp/service/

決まった人しか使わないので「差し替えをしないのであれば接触式」で良いと思いますし「色々な人が使うというのであれば非接触式」が良いと思います。

ソニーのカードリーダーでの注意

ソニーのカードリーダー「パソリ」には、幾つかの種類があります。型番に「/S」が付くのが業務用で、付かないのが「個人用」です。オン資では「/S」のつくものを使います。購入される方は、間違えないで下さい。RC-S300シリーズは「マイクロUSB接続でLEDランプがある」「RC-S380シリーズミニUSB接続でLEDランプが無い」という違いがあります。それぞれに接続ケーブルは同梱されております。

カードリーダー名オンライン資格確認医師資格証確認RC-S300/S(業務用)○×RC-S300(個人用)××RC-S380/S(業務用)○○RC-S380(個人用)××

RC-S300シリーズは、RC-S380シリーズの後継機(後からでた機械)です。にも係わらず、日本医師会の医師確認証では、RC-S300シリーズは使用できない(令和5年1月時点)という公式アナウンスが出ております。個人用のRC-S380は、生産が完了しています。RC-S380/Sは、まだ生産終了のアナウンスはありませんが、お求めになりたい方は、早めの対応をされた方が良いかと思います。

当院では、当初RC-S300/Sを使用しておりましたが、途中でRC-S380/Sに接続し直しました。この場合、以前のRC-S300/Sのドライバーを、そのまま利用して問題ありませんでした。

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自分で導入する前に注意・準備すべき物

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「オンライン資格確認(オン資)」を自分で導入する時には、次の事に注意が必要です

オン資で使うパソコンは、専用の設定(DNS設定)をした後は「他のインターネット接続が出来なくなる」のです。「ダウンロードが必要な物(説明書やプラグインなど)は、事前にダウンロードしておくか、他のパソコンでインターネットに接続して、必要なファイルを入手する」事になります。

上記の為には「インターネットに接続出来るパソコンを、もう一台」「USBメモリ等の外部記憶メディア」は、準備しておいてください。

「資料からリンクをクリックするのが、尤も速い。時に、文章中の文字を丸ごとコピーした方が、誤字が少ない」というケースも多いのです。USBメモリなどに、インストールの説明書などはダウンロードしておき、それを読みながら導入する事をオススメします。

また、電子証明書など「保管しておいてください」という物もあります。説明書の指示は、守りましょう。

HGWやルーターなどは、設定に失敗すると、インターネット接続が出来なくなります。これらの機器の「出荷時設定への戻し方」「初期パスワード」などは、手元に必ず置いておきましょう。

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オンライン資格確認を、自分で導入するときに必要な資料・便利なサイトなど

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導入の手引き書のありか

ポイント:最低限必要な資料は2つ

これが自己導入のネックになっています。まず「どこに書類があるのか解りにくい」事と、説明が不十分だったり、改訂頻度が高いのがネックです。資料は

「医療機関等向けポータルサイト」https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/

にあります。ところが「どれを読めば良いのか、解りにくい」のです。そこで、最低限必要な物を2つ書いておきたいと思います。たびたびバージョンが変わりますので、注意してください。

1:インターネット回線に関する情報「資格確認等システム接続ガイド(IP-VPN接続方式)ネットワーク接続ガイド

2:インストール手順書「医療機関・薬局で端末の設定をするには(セットアップ手順書)」医療機関・薬局で端末の設定をするには(セットアップ手順書)

導入で参考になるサイト

カルテメーカー.番外編「オンライン資格確認システムの導入方法(その1)」:こちらからの一連の記事が、自分で導入する時に、大変参考になりました。/

必要なファイルをダウンロードするために

次のファイルをダウンロードしなくてはならないのですが、詳しい説明は省かれています。ここが一つのネックになると思われますので、簡単に説明をします。

・拡張プラグイン ・連携アプリケーション ・配信アプリケーション

これらをダウンロードする時には

「医療機関等ONS(ベンダー向けサイト)」

に登録しなくてはなりません。「医療機関が自力で導入するのを諦めさせるため」なのか、この部分のハードルを高くしているのでは無いかと思えるほどの簡素な作りになっています。次のような手順を踏んでください。

ワンタイムパスワードというスマホアプリを使っての認証が必要になるのです。「多要素認証の手順を確認される方」を読んで、スマホにアプリを導入しておいてください。

アカウントを発行して貰います。次の順番で、画面を選択してゆきます。

「アカウントの発行を希望される方」>「医療機関等ベンダー様はこちらをクリック」を押しますと、メールを送るように指示されます。指示された内容だけではアカウントは発行されません。なぜ、登録が必要なのかを書く必要があります。下記を参考にしてください。

ログインした後にも、スマホアプリのワンタイムパスワードか、メール送信でのパスワード入力が必要となります。

ログインした後で左の画面になります。スマホに出ているコードを入力します。「メールでコードを受信します」を押しますと登録されたメールアドレスにコードが送信されますが送付にタイムラグがあります。また迷惑メール扱いされる事もあるようです。

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