オンライン資格確認導入の小ネタ

少しでも役立てば幸いです

オンライン資格確認の限界

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オンライン資格確認が実態を表していない

オンライン資格確認は「リアルタイム」に保険の現状を表しているわけでは有りません。「新しい保険証が交付(配布されている)のにもかかわらず、資格確認システムで更新されていない」事も、度々経験します。実際に「公布日以降なのに、旧証が有効である。オン資システムに登録されると、遡りで有効期限が変わる」という、後出しジャンケンのような事は、結構頻繁に経験します。「来院時は資格が有効だったのに、後日無効になっていた」という事がある点は、今までの保険証と変わりがありません。

オンライン資格確認に対応していない保険がある(令和5年2月現在)

当院で経験したのは「協会けんぽの、日雇い保険」のケースです。少数の、かなり特殊な保険です。令和5年3月1日現在では、オン資に対応しておりません。

  1. 紙の保険証で、印が押してある期間だけが有効になる
  2. 全国健康保険協会に電話をしても、正確な有効期間が分からない事もある(保険料の振込先がココではないので、迅速な対応が出来ていない事がある)
  3. オンライン資格確認システムでは、取り扱い出来ない保険となっている(保険協会の担当者にも、確認しました)ので「該当なし」などのエラーとなってしまう。

オンライン資格確認が強制なのに「対応できない保険がある」というのは、あまりにお粗末です。

結局は保険証が「頼り」

オン資システムがあっても、それがリアルタイムに反映されていない事・対応できない保険がある現状では、怪しいと思った保険証は、患者さんの同意をとった上で「コピーを取る」という、従来と同じ対応が必要ではないかと思います。マイナンバーだけで、保険証を廃止した場合には、この対応をしっかりして頂かないと、実際に運用は困難です。