キャノン製Hi-CARAと汎用カードリーダーの大きさ比較
いい加減待ちくたびれた頃に、申し込んでいた「カメラ付きマイナンバーカードリーダー」が届きました。今回は、この機器の接続・ならびに特徴について、まとめます。Hi-CARAは比較的小さなリーダーと言われていますが、どれくらいの大きさなのでしょうか?汎用リーダーとの比較をしてみましょう。
まずは全体像から。
かなり大きい上に、USBと電源ケーブルが長いのがわかります。カメラは取り外しはできるというものの、ケーブル類は「しっぽ」のように付きまといますし、コード類はちゃんとしないとゴチャゴチャとなってしまうでしょう。パソリのシンプルさが分かります。
奥行は、思ったよりも小さいようです。
圧倒的に違うのは、パソリの薄さです。片手で持てる大きさと薄さ。予備機として置いておいても場所を取りません。
次の記事から、導入についてのコツを書いてゆきます。
Read Moreシステムのバックアップを取る方法(追記あり)
バックアップのための機材
追記:(ディスクを再利用する場合には、この方法ではインストールに失敗する事があります。機械を買わなくても、ソフトウエアでのバックアップ、小容量ディスクへのも可能です。別の記事を御覧下さい)
最近のパソコンにはM.2SSDという高速のメモリータイプの起動ディスクが使われています。確かに高速で動くのですが「突然全部のデーターが飛ぶ可能性がある」「安価に丸ごとのバックアップを取るのが難しい」という事で、SATAタイプのディスクを使っています。これですと、安価にバックアップが取れるからです。
この部分を取り外して、バックアップを取ります。当院で準備しているのは、次の様な器具です。
ハードディスクデユプリケーター:SSDのディスクをコピーする機械です。これはかなり古い型なのですが、それでも十分に使う事ができます。ディスクを丸ごとコピーする物です。ソフトウェアでコピーする事も出来ますが、Windowsにしか対応していないものが多いのです。例えばORCAのOSはLinuxですが、関係なくコピー出来ます。「他のOSでも、丸ごとコピーする事が出来る」「パソコンを使わずにコピー出来る」ので、大変にお手軽です。
ハードディスク:パソコン購入時についていたオリジナルのハードディスクです。安全のために、購入時に丸ごと他のディスクにコピーをとり、バックアップしています。完全にシステムが出来上がってしまえば、中身は消してしまっても良いでしょう。
SATAタイプのSSD:パソコン購入後に購入した、2と同容量のSSDです。1を使って、購入直後のパソコンの内容を、丸ごとコピーしています。実際のインストールは、コチラのディスクで行っています。4と間違えないように、シールが貼ってあります。
SATAタイプのSSD(バックアップ用):運用開始出来る環境が出来上がってから、バックアップを取るためのSSD。3と同じ物を買ってしまったので、どちらがオリジナルか迷うことがありました。ラベルのデザインが違う、他社製品を使うのも良いかもしれません。(追記:他社製品を買う時に、同じ容量だと思っても、微妙に違う容量の場合がありますので要注意です。その場合の対処方法は、今後追記予定です)
外付けディスクキット:2.5インチのハードディスクやSSDを、外付けディスクにする為のキット。これがあると「どっちがオリジナル?」と迷ったときに確認出来ます。また、余ったディスクを、外付けのハードディスクにする事も出来ます。デユプリケーターがあれば、これは外付けディスクとして使う事もできますが「大きすぎる」という事と、他社製品などで「外付けディスクとして使っていたら、ディスクが損傷した」という話も聞いていたため、こちらを使っています。
コピーをする
コピー元と、コピー先のデーターを間違えないようにして、スロットに差し込みます。
後はコピー開始のボタン(本機の場合cloneボタン)を押すだけです。コピーには時間が掛かります。
100%コピーが終わりますと、コピーが出来ています。これで万一の時にも安全です。
バックアップした後の注意
ディスクに問題の無い限り、めったにバックアップには失敗しません。ですが、一応「正常にバックアップがとれているかどうか」は、確認した方が無難でしょう。本体にセットしても良いですし、外付けディスクキットで、確認しても良いでしょう。このバックアップの機械は、とても便利なのですが、特殊なことをやろうとする時には注意が必要です。
1:容量の違うディスクにコピーをした場合
本製品では「コピー先のディスク容量が大きい場合は、コピー元の小さなディスクとしてコピーされてしまう」仕様になっています。例えば、元のディスク容量が500Gで、新しいディスクが1Tだとしても「500Gのディスク」としてしか使えないのです。この場合は、ディスク管理ソフトウエアで、容量を調整する必要があります。以下のソフトウエアを使っています。
AOMEI Partition Assistant Standard
2:同じ型のパソコンで使おうとコピーした場合
例えば「同じ型のパソコンを購入して、丸ごとコピーすれば、同じパソコンが簡単に作れる」という使い方をすると、問題が生じる事があります。一見問題なく動いているように見えても、ネットワークにアクセスすると動かなくなってしまう場合があるのです。これは「パソコンのMACアドレスまで、丸ごとコピーしてしまう」のが原因となります。その場合、自分でMACアドレスを変更するなどの方法をとらなくてはなりません。こちらの記事を御覧頂き、対処をする必要があります。
PCのMACアドレスを確認して変更する方法 – Windows10
Read More汎用カードーリーダーの導入について
カードリーダーの種類について
国から来るリーダーが故障したり、使えなくなった時の為の予備機としても、オススメします。汎用カードリーダーには「接触式」「非接触式」があります。
非接触式のものは、交通系ICカードなどの様に「タッチで読み取る」ものです。一方接触式は、クレジットカードの読み取り機のように「差し込んで読み取る」ものです。接触式は安価ですが、使い勝手は非接触式の方に軍配が上がります。「マイナンバーカードの保険証対応」という製品なら大丈夫だと思います。ただし、マイナンバーカードの保険証に対応していても、電子処方箋などの「医師資格証」に対応していないリーダーもあります。
医師資格証などを同時に利用されたい方の場合(電子処方箋など)
日本医師会の「医師資格証」を使いたい場合のリーダーは、下記の通りです。
https://www.jmaca.med.or.jp/service/
決まった人しか使わないので「差し替えをしないのであれば接触式」で良いと思いますし「色々な人が使うというのであれば非接触式」が良いと思います。
ソニーのカードリーダーでの注意
ソニーのカードリーダー「パソリ」には、幾つかの種類があります。型番に「/S」が付くのが業務用で、付かないのが「個人用」です。オン資では「/S」のつくものを使います。購入される方は、間違えないで下さい。RC-S300シリーズは「マイクロUSB接続でLEDランプがある」「RC-S380シリーズミニUSB接続でLEDランプが無い」という違いがあります。それぞれに接続ケーブルは同梱されております。
カードリーダー名オンライン資格確認医師資格証確認RC-S300/S(業務用)○×RC-S300(個人用)××RC-S380/S(業務用)○○RC-S380(個人用)××
RC-S300シリーズは、RC-S380シリーズの後継機(後からでた機械)です。にも係わらず、日本医師会の医師確認証では、RC-S300シリーズは使用できない(令和5年1月時点)という公式アナウンスが出ております。個人用のRC-S380は、生産が完了しています。RC-S380/Sは、まだ生産終了のアナウンスはありませんが、お求めになりたい方は、早めの対応をされた方が良いかと思います。
当院では、当初RC-S300/Sを使用しておりましたが、途中でRC-S380/Sに接続し直しました。この場合、以前のRC-S300/Sのドライバーを、そのまま利用して問題ありませんでした。
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